2006年度導入(電源地域産業集積活性化事業)
トライボロジー分野(摩擦係数の測定,摩耗磨耗,潤滑等の調査)に有効です。
【概要】
回転台座に試験用サンプルを固定し、回転させて摩擦係数や摩耗試験が行えます。また、専用の解析ソフトウェアで、摩擦係数や摩耗試験結果の数値化及び解析ができます。
【必須となる試験条件】
(1)母材と相手材又は接触子(材質、寸法)
(2)押し付け荷重
(3)回転速度(rpm)
(4)環境温度(常温、高温炉 ~200℃)
(5)潤滑状態(乾式、湿式)
【試験方法】
接触子を試料面に押し付け、台座を回転させることにより、データを取得します。
接触子や固定冶具を工夫することによって、
(1)ボール・オン・ディスク
(2)ピン・オン・ディスク
(3)リング・オン・ディスク
などの摩擦摩耗試験が行えます。
【得られる情報】
・摩擦係数動摩擦係数μk,静摩擦係数μs
・摩耗量:変位検出(上下動)による
・作用トルク(高温ではトルクモードのみ)
【接触子寸法】
φA球は消耗品のため、お客様にご用意頂きますようお願いしております。
また、下記L1・φCの寸法が同じであればどんなものでも取付け可能です。
① | ② | ③ | ④ | |
φA(球) | 2mm | 3mm | 5mm | 10mm |
φB | 6mm | 8mm | 10mm | 16mm |
φC | 4mm | |||
L1 | 12mm | |||
L2 | 30mm | 30mm | 30mm | 32mm |
【回転台座仕様】
通常使用範囲:回転数30~3,000rpm
【機器仕様】
回転数 | 30~3,000rpm (条件により、最大で1~10,000rpmまで可能) |
試験荷重 | A.0.1N~20N B.10N~1,000N |
荷重方式 | A.バランスアームによる分銅載せ替え方式 B.昇降型荷重機構による分銅載せ替え方式 |
試料寸法 | 最大φ60mm,t10mm (テーブル中央にM6のテーブルタップにてサンプル固定) |
回転方向 | 正転及び逆転 |
回転回数 | 最大999,999回まで可能 |
その他 | 加熱試験(最大200℃まで)及び湿式試験が可能 |
群馬産業技術センター 応用機械係