群馬県立産業技術センター

Gunma Industrial Technology Center

回転摺動型摩擦摩耗試験機(HEIDONトライボギア TYPE:20)


回転摺動型摩擦摩耗試験機 2006年度導入(電源地域産業集積活性化事業)


 トライボロジー分野(摩擦係数の測定,摩耗磨耗,潤滑等の調査)に有効です。


【概要】
 回転台座に試験用サンプルを固定し、回転させて摩擦係数や摩耗試験が行えます。また、専用の解析ソフトウェアで、摩擦係数や摩耗試験結果の数値化及び解析ができます。


【必須となる試験条件】
(1)母材と相手材又は接触子(材質、寸法)
(2)押し付け荷重
(3)回転速度(rpm)
試験方法 (4)環境温度(常温、高温炉 ~200℃)
(5)潤滑状態(乾式、湿式)

【試験方法】
 接触子を試料面に押し付け、台座を回転させることにより、データを取得します。
 接触子や固定冶具を工夫することによって、
(1)ボール・オン・ディスク
(2)ピン・オン・ディスク
(3)リング・オン・ディスク
などの摩擦摩耗試験が行えます。


【得られる情報】
・摩擦係数動摩擦係数μk,静摩擦係数μs
・摩耗量:変位検出(上下動)による
・作用トルク(高温ではトルクモードのみ)


【接触子寸法】
 φA球は消耗品のため、お客様にご用意頂きますようお願いしております。
 また、下記L1・φCの寸法が同じであればどんなものでも取付け可能です。

接触子寸法

表.センター所有の接触子ホルダーと寸法一覧
 
φA(球) 2mm 3mm 5mm 10mm
φB 6mm 8mm 10mm 16mm
φC 4mm
L1 12mm
L2 30mm 30mm 30mm 32mm

【回転台座仕様】
 通常使用範囲:回転数30~3,000rpm

  回転台座仕様


【機器仕様】

回転数 30~3,000rpm
(条件により、最大で1~10,000rpmまで可能)
試験荷重 A.0.1N~20N
B.10N~1,000N
荷重方式 A.バランスアームによる分銅載せ替え方式
B.昇降型荷重機構による分銅載せ替え方式
試料寸法 最大φ60mm,t10mm
(テーブル中央にM6のテーブルタップにてサンプル固定)
回転方向 正転及び逆転
回転回数 最大999,999回まで可能
その他 加熱試験(最大200℃まで)及び湿式試験が可能

群馬産業技術センター 応用機械係