群馬県立産業技術センター

Gunma Industrial Technology Center

第23回産業技術センター評議会の概要

(H31.3.5 群馬産業技術センター)

1 産業技術センター評議会とは

  産業技術センター(以下「センター」)は、県内中小企業に対する技術支援の中核機関として、「真に中小企業の役に立つ開かれたセンター」を目指し、その運営に外部からの意見を反映させるために評議会を設置しています。 以下の議事に基づきご意見を伺いました。

2 議事

○平成30年度活動報告
○平成31年度事業計画(案)
○意見交換


◆A委員
 約11億円かけ良い設備が導入できたと思う。弊社がこれまで民間業者に委託していた分析の一部がセンターでもできるようになった。今後も設備の導入計画はあるのか。

◆所長
 今年度は優先順位の高い設備を導入した結果、センターの設備全体のうち約25%が新しくなった。引き続き企業ニーズや経済のトレンドを考慮した上で、優先順位の高いものを導入していきたい。


◆B委員
 機械を止めない、不良を検出するなどIoTを用いた生産ラインについて、知識を提供いただきたい。

◆所長
 センターでは、中小企業の工場に赴き、振動や加速度センサーを用いた事前予知等で対応している。何がお困りなのか、一緒に考えて、解決していきたい。

◆C委員
 昨年度、NMRの運用が終了したようだが、機器の更新基準として、方針があれば伺いたい。

◆所長
 依頼試験のレベル向上、企業の要望、維持管理費用、利用頻度を勘案して、機器整備計画を立てている。

◆D委員
 大学にはNMRがあるので活用してほしい。選択と集中ということで、大学とセンターで相互に利用しあえればよい。

◆久米原議長
企業では、どこにどういう機器があるのか、見えないところがある。ぜひ見える化して欲しい。

◆E委員
全国の公設試の中で利用率が13年連続1位というのは非常に頼もしい。センターには今後も共通基盤技術力の向上を求めていきたいが、どのように取り組んでいくのか。

◆所長
技術力の向上のためには、複数の技術分野や境界領域で協力し合いながら、対処していくことが重要になると思う。センター内の各セクションが持っているコア技術をどのように活用していくのか、議論していきたい。

◆F委員
新規導入機器をSNS等でうまく情報発信していくことで見える化につながると思う。

◆所長
新しいチャンネルでの広報も頭に入れながら、若い世代向けにも広報していきたい。

◆久米原議長
Facebook等を活用し、若い人にも分かりやすいように発信したほうが良い。

◆G委員
自社が得意な分野とそうでない分野があり、新しいことにチャレンジするためには、地域間連携に注力していかなくてはならないと考えている。センターがコーディネートして複数の企業をマッチングすることは難しいか。

◆所長
この企業とこの企業がマッチングするかもしれないと思うことがあるが、県職員として、業務中に知り得た情報には守秘義務があるため、要望に応えることは難しい。こういう情報をどうしていくのか、課題であると思っている。

◆久米原議長
センターは企業の技術力の向上を図るところであるが、それをどのように成果に結びつけるか、産業発展の一番の肝であると思う。 航空宇宙とIoTは協議会や研究会が県の主導で立ち上がっている。ロボットに関して、今後、協議会等を立ち上げる予定はあるか。

◆工業振興課長
県の次世代産業課でロボット振興を担当しており、次世代産業戦略会議において協議している。来年度は、企業に入り込んで問題解決を図っていく仕組みを作りたいと考えているので、ぜひ知見をいただきたい。

◆H委員
弊社は2年目の新しい会社であり、今後発展していくため、特に人材育成が大事であると考えている。弊社の若い社員とセンター職員で色々意見交換をさせてもらいたい。

◆所長
センターとしても特に若い職員が企業の方と意見交換をすることは非常に良いことだと考えている。ぜひ技術相談等を活用していただきたい。

◆久米原議長
どのような問題があり、解決するためにはどうすれば良いのか、センターで指導を受けながら、一緒に考えていくと人が育つと思う。

◆所長
センターにとっても現場を知り、何が課題なのか現状分析をして、どういうアプローチで対応していくのか、考えることが大事である。

◆I委員
先程、コーディネートの話があったが、弊社が、アメリカで相手先を探す際に、経済開発公社からの紹介により10社ほどとマッチングできた経験がある。群馬県においても、企業の情報提供だけするような公社があると良いと思う。技術の伝承について、近年多くの中小企業が廃業し、できないことが多くなってきている。センターには技術の伝承についても期待したい。

◆久米原議長
技術の伝承の問題は多くの企業から聞かれる話である。IoTやAIに技術のデジタル化も落とし込んでもらいたい。

◆小宅上席研究員
センターの測定技術を使って、技術者の行為をデジタル化する取組を行っている。

◆久米原議長
ぜひ群馬の隠れた技術を残していただきたい。

◆J委員
センターには清酒品評会や各種セミナーを開催してもらい大変助かっている。無くては困る機関なので、今後も支援をお願いしたい。ここ数年でセンター清酒関係の職員の入れ替えが多い。自分たちもセンターと一緒に若手職員を育てていきたいと思う。

◆所長
ベテラン職員が定年退職した後の技術伝承がセンターの課題の1つになっている。センターの若手職員が酒蔵に行き、酒造りを学ばせてもらっている。少しでも貢献できるように相互に人材育成をしていきたい。

◆K委員
公社を作る提案は大変参考になった。大学としても、センターや県、産業界、さらに金融機関も含めてコンソーシアムを組んで行けたら良いと思った。

◆久米原議長
明確なニーズと組織作りを提案していくことが重要である。

◆L委員
IoTの導入が進んでおらず、センターの力を借りないと厳しい。小さな会社には敷居が高いイメージがあるので、ぜひ支援をお願いしたい。

◆久米原議長
センターでIoT・AI推進研究会を開催しているので、そこから参加してみてはどうか。

◆C委員
昨今、様々な面で社会の変換点を迎えていると感じる。特にIoT技術等は、要望に対して迅速な支援が必要になる。選択と集中で対応してもらいたい。

◆久米原議長
所長から総括をお願いしたい。

◆所長
センターは非常に守備範囲が広く、繊維以外の全産業をほぼ網羅している。機器整備も進んだことから、今後は技術をどのように展開し、どのように使ってもらうのか考えていきたい。敷居が高いという話もあったので、より一層明るく開けたセンターを目指していきたい。

◆久米原議長
設備も一新され、人材も育成されていくということであるが、一緒に取り組んでいく課題がないと、せっかくの機器や人材が活かされない。委員の皆様を始め、より多くの企業がセンターを活用することで、センターも発展していくと思う。ますます良いセンターになることを期待したい。

-以上-

1 産業技術センター評議会とは

  産業技術センター(以下「センター」)は、県内中小企業に対する技術支援の中核機関として、「真に中小企業の役に立つ開かれたセンター」を目指し、その運営に外部からの意見を反映させるために評議会を設置しています。 以下の議事に基づきご意見を伺いました。

2 議事

○平成30年度活動報告
○平成31年度事業計画(案)
○意見交換


◆A委員
 約11億円かけ良い設備が導入できたと思う。弊社がこれまで民間業者に委託していた分析の一部がセンターでもできるようになった。今後も設備の導入計画はあるのか。

◆所長
 今年度は優先順位の高い設備を導入した結果、センターの設備全体のうち約25%が新しくなった。引き続き企業ニーズや経済のトレンドを考慮した上で、優先順位の高いものを導入していきたい。


◆B委員
 機械を止めない、不良を検出するなどIoTを用いた生産ラインについて、知識を提供いただきたい。

◆所長
 センターでは、中小企業の工場に赴き、振動や加速度センサーを用いた事前予知等で対応している。何がお困りなのか、一緒に考えて、解決していきたい。

◆C委員
 昨年度、NMRの運用が終了したようだが、機器の更新基準として、方針があれば伺いたい。

◆所長
 依頼試験のレベル向上、企業の要望、維持管理費用、利用頻度を勘案して、機器整備計画を立てている。

◆D委員
 大学にはNMRがあるので活用してほしい。選択と集中ということで、大学とセンターで相互に利用しあえればよい。

◆久米原議長
企業では、どこにどういう機器があるのか、見えないところがある。ぜひ見える化して欲しい。

◆E委員
全国の公設試の中で利用率が13年連続1位というのは非常に頼もしい。センターには今後も共通基盤技術力の向上を求めていきたいが、どのように取り組んでいくのか。

◆所長
技術力の向上のためには、複数の技術分野や境界領域で協力し合いながら、対処していくことが重要になると思う。センター内の各セクションが持っているコア技術をどのように活用していくのか、議論していきたい。

◆F委員
新規導入機器をSNS等でうまく情報発信していくことで見える化につながると思う。

◆所長
新しいチャンネルでの広報も頭に入れながら、若い世代向けにも広報していきたい。

◆久米原議長
Facebook等を活用し、若い人にも分かりやすいように発信したほうが良い。

◆G委員
自社が得意な分野とそうでない分野があり、新しいことにチャレンジするためには、地域間連携に注力していかなくてはならないと考えている。センターがコーディネートして複数の企業をマッチングすることは難しいか。

◆所長
この企業とこの企業がマッチングするかもしれないと思うことがあるが、県職員として、業務中に知り得た情報には守秘義務があるため、要望に応えることは難しい。こういう情報をどうしていくのか、課題であると思っている。

◆久米原議長
センターは企業の技術力の向上を図るところであるが、それをどのように成果に結びつけるか、産業発展の一番の肝であると思う。 航空宇宙とIoTは協議会や研究会が県の主導で立ち上がっている。ロボットに関して、今後、協議会等を立ち上げる予定はあるか。

◆工業振興課長
県の次世代産業課でロボット振興を担当しており、次世代産業戦略会議において協議している。来年度は、企業に入り込んで問題解決を図っていく仕組みを作りたいと考えているので、ぜひ知見をいただきたい。

◆H委員
弊社は2年目の新しい会社であり、今後発展していくため、特に人材育成が大事であると考えている。弊社の若い社員とセンター職員で色々意見交換をさせてもらいたい。

◆所長
センターとしても特に若い職員が企業の方と意見交換をすることは非常に良いことだと考えている。ぜひ技術相談等を活用していただきたい。

◆久米原議長
どのような問題があり、解決するためにはどうすれば良いのか、センターで指導を受けながら、一緒に考えていくと人が育つと思う。

◆所長
センターにとっても現場を知り、何が課題なのか現状分析をして、どういうアプローチで対応していくのか、考えることが大事である。

◆I委員
先程、コーディネートの話があったが、弊社が、アメリカで相手先を探す際に、経済開発公社からの紹介により10社ほどとマッチングできた経験がある。群馬県においても、企業の情報提供だけするような公社があると良いと思う。技術の伝承について、近年多くの中小企業が廃業し、できないことが多くなってきている。センターには技術の伝承についても期待したい。

◆久米原議長
技術の伝承の問題は多くの企業から聞かれる話である。IoTやAIに技術のデジタル化も落とし込んでもらいたい。

◆小宅上席研究員
センターの測定技術を使って、技術者の行為をデジタル化する取組を行っている。

◆久米原議長
ぜひ群馬の隠れた技術を残していただきたい。

◆J委員
センターには清酒品評会や各種セミナーを開催してもらい大変助かっている。無くては困る機関なので、今後も支援をお願いしたい。ここ数年でセンター清酒関係の職員の入れ替えが多い。自分たちもセンターと一緒に若手職員を育てていきたいと思う。

◆所長
ベテラン職員が定年退職した後の技術伝承がセンターの課題の1つになっている。センターの若手職員が酒蔵に行き、酒造りを学ばせてもらっている。少しでも貢献できるように相互に人材育成をしていきたい。

◆K委員
公社を作る提案は大変参考になった。大学としても、センターや県、産業界、さらに金融機関も含めてコンソーシアムを組んで行けたら良いと思った。

◆久米原議長
明確なニーズと組織作りを提案していくことが重要である。

◆L委員
IoTの導入が進んでおらず、センターの力を借りないと厳しい。小さな会社には敷居が高いイメージがあるので、ぜひ支援をお願いしたい。

◆久米原議長
センターでIoT・AI推進研究会を開催しているので、そこから参加してみてはどうか。

◆C委員
昨今、様々な面で社会の変換点を迎えていると感じる。特にIoT技術等は、要望に対して迅速な支援が必要になる。選択と集中で対応してもらいたい。

◆久米原議長
所長から総括をお願いしたい。

◆所長
センターは非常に守備範囲が広く、繊維以外の全産業をほぼ網羅している。機器整備も進んだことから、今後は技術をどのように展開し、どのように使ってもらうのか考えていきたい。敷居が高いという話もあったので、より一層明るく開けたセンターを目指していきたい。

◆久米原議長
設備も一新され、人材も育成されていくということであるが、一緒に取り組んでいく課題がないと、せっかくの機器や人材が活かされない。委員の皆様を始め、より多くの企業がセンターを活用することで、センターも発展していくと思う。ますます良いセンターになることを期待したい。

-以上-