群馬県立産業技術センター

Gunma Industrial Technology Center

多機能摩擦摩耗試験機のご紹介


本装置は、試験品表面に球状の圧子等により荷重を付与し、乾式・湿式環境で往復摺動や回転擦動を与えることで、製品の耐摩耗性評価ができます。

機器名 多機能摩擦摩耗試験機
型式 UMT TriboLab
メーカー名 Bruker
外観写真
このような試験が可能です(用途) ・抗菌など機能性を付与した製品や医療関連製品、金属および樹脂製品等の耐摩耗性評価を行うことができます。
・静摩擦係数、動摩擦係数、摩耗量など、表面の摩擦摩耗に関する物理的特性を数値で取得できます。
・高速往復ドライブ使用時のみ、高温(~360℃)での試験が可能です。
仕様 【固定可能なサンプル形状寸法】
・往復摺動:厚さ5mm、幅30mm、長さ43mmまでの板形状
・回転摺動:直径70mm、厚さ5mmまでの円板形状

【ホルダー】
・ボールホルダー:直径5mm、6mm、8mm、10mm用
・ピンホルダー:直径1/4インチ用
・シリンダーホルダー:直径10mm、長さ14mm用

【構成】
(1)試験機本体、ロードセンサー
(2)リニアドライブ/高速往復ドライブ/高速回転ドライブ
(3)温度チャンバー(室温~360℃)
(4)AEセンサーモジュール(測定レンジ0.2 – 5.0MHz)
(5)制御装置、制御解析ソフトウェア

【主な仕様】
・直線往復摺動式:ボールオンプレート式、ピンオンプレート式、シリンダーオンプレート式
・回転摺動式:ボールオンディスク式、ピンオンディスク式
・試験荷重レンジ:0.5N~50N
・ロードセンサー分解能:2.5mN
・繰返し数:最高1千万回(往復、回転)以上設定可能

【ドライブ仕様】
(1)リニアドライブ
 (ア)常温で使用
 (イ)乾式および湿式での摩擦係数測定試験が可能
 (ウ)一定速度(助走および後走を除く)で直線移動し、静摩擦係数および動摩擦係数測定ができる
 (エ)テーブル移動量:最大50mm、位置分解能:0.25µm
 (オ)テーブル移動速度:最小0.001mm/s、最大10mm/s
(2)高速往復ドライブ
 (ア)常温及び温度チャンバー(室温~360℃)取付時の両方で使用可能
 (イ)乾式および湿式での直線往復摩擦摩耗試験ができる
 (ウ)往復移動量:最大25mm
 (エ)往復速度(最大):作動距離1mm→60Hz、5mm→40Hz、10mm→30Hz、20mm→25Hz
(3)高速回転ドライブ
 (ア) 常温で使用
 (イ) 乾式および湿式での回転摩擦摩耗試験が可能
 (ウ) 回転速度:0.1~5000rpm
設置場所 群馬産業技術センター(前橋)
担当係 応用機械係
連絡先 TEL:027-290-3030
導入年度 令和4年度
補助事業 新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金