ハイブリッドデジタイジングシステムのご紹介
~ 製品の長さ、位置、形状(寸法)を3次元で高精度に測定することができます ~
本装置は、プローブ(接触子)を被測定物に接触・移動させて、立体上の点をX、Y、Zの3座標で精密に測定します。
本装置は、プローブ(接触子)を被測定物に接触・移動させて、立体上の点をX、Y、Zの3座標で精密に測定します。
機器名 | ハイブリッドデジタイジングシステム |
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型式 | Crysta-Apex C121910 |
メーカー名 | ミツトヨ |
外観写真 | |
このような試験が可能です (用途) | ・本システムは、製品の縦、横及び高さの寸法及び形状を測定できます(JIS B 7440 に規定される座標測定機です) ・また、接触式の測定と同じ座標系で非接触測定を効率的かつ高い信頼性のもとに行うことが可能です |
特徴 | ・類似の三次元測定機を保有している公設試は他にもありますが、測定範囲としては全国でも最大レベルです。 ・製品の長さ、位置、形状(寸法)を三次元で高精度に測定することが出来ます。 ・プローブ(接触子)を被測定物に接触・移動させて、立体上の点をX、Y、Zの3座標で精密に測定します。 ・門移動型で、接触測定・スキャンニング測定が可能です。 ・ラインレーザプローブにより、高密度な点群による面形状の測定及び評価が可能です。 |
仕様 | ●本体仕様 ・測定範囲 1205 mm × 1905 mm × 1005 mm ・最小表示量 0.0001 mm ・測定物最大質量 2500 kg (クレーン耐荷重:1 t) ●本体精度 ・最大許容指示誤差(MPEE)* 2.3 + 3L / 1000 μm (L:測定長mm) ・最大許容ブロービング誤差(MPEP)* 2.0 μm ・最大許容スキャニング誤差(MPETHP)* 2.8 μm * 使用プローブ:SP25M(スタイラスφ4 × 50 mm) ●レーザプローブ ・型式 LC-60D ・測定範囲 幅×深さ,スタンドオフ 60 mm × 60 mm , 80 mm ・データ取得数 75,000 点 / 秒(75 ライン / 秒,1000 点 / ライン) ・センサ精度(σ) 15 μm |
利用例 | ●検査治具などの寸法測定や製品の寸法・形状評価 ▼ワーク測定例(ミツトヨカタログより) ▼幾何公差評価例 左:真円度,右:真直度(ミツトヨカタログより) ・面円線等の幾何形状を測定し、穴位置や寸法を評価 ・真円度等の形状を多点で測定することでのより詳細な形状評価 【メリット】 ・高精度な測定により信頼性の高い寸法評価が可能です ・スタイラスの自由度が高く、複雑形状への対応が可能です ・CADデータを取り込むことで測定プログラム作業の効率化が可能です ●スキャニング測定を利用した輪郭形状評価 ・2次元的な形状を持つサンプルの輪郭形状評価について紹介します ・スキャニング測定を利用し、輪郭形状を高精度に高密度な断面点群として測定します → この点群はCADで読めるフォーマットで出力可能(例:dxf、igs、asc 他) → 断面カーブとしての出力も可能 ・測定点群と設計値CADデータを比較することで断面点群の形状誤差の評価をカラーマップで作成することが可能です 【メリット】 ・全体の形状の傾向を視覚的に把握することが可能です ・測定点群をCADに取り込むことで、自社においてより詳細な評価に利用できます ・マスターサンプル形状を設計値にすることもできますので、摩耗部品の摩耗前後形状を比較した摩耗量の評価等にも応用できます ●レーザプローブによる高密度な点群による評価 ▼形状評価例(左下図:ミツトヨカタログより) ・接触式と比較すると若干精度が劣りますが、レーザプローブにより製品形状を高密度に面として測定することで全体形状の把握が可能です 【メリット】 ・全体形状を短時間で測定することが可能です ・レーザプローブにより、測定対象に接触することなく測定することができます ・CADデータと比較することで、2次元図面では表現できない自由曲面形状の評価、全体の形状の傾向把握、あるいは、任意の断面の形状評価等も可能です ●リバースエンジニアリングへの応用 ・現物形状からCADデータを作成することをリバースエンジニアリングと呼んでいます。 ・下の図は自由曲面形状を有するファン形状のCADデータ化についての測定の流れです。 現物 → 点群 → CADデータ化 → カラーマップ ・本装置により高品質な点群の取得が可能であり、比較的精度の高いモデリングを行えます ・手修正を加えた金型のCADデータ化やCADデータのない金型の複製など、現物モデルからのCADデータ化に活用できます。 これら以外にも機能がございますので、測定でお困りのことがございましたらご相談下さい |
備考 | 試験品を固定するための冶具が必要になる場合があります。 製作は依頼主側でお願いします。 |
設置場所 | 東毛産業技術センター(太田) |
担当係 | 技術支援係 |
連絡先 | TEL:0276-40-5090 |
導入年度 | 2009年度 |
補助事業名 | 財団法人 JKA補助事業 |