群馬県立産業技術センター

Gunma Industrial Technology Center

メールマガジン 第7号


■■■■ 群馬県立産業技術センターまる得通信めーる版(第7号)

■ ■■   群馬県立産業技術センター
■  ■     Gunma Industrial Technology Center
■■■■      2004.7.26(月)発行

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♪♪♪♪♪ 第7号の目次です ♪♪♪♪♪

○産技セ主催セミナー等の情報
 ・商品コンセプト立案能力向上研修の御案内
 ・熱処理技術講習会開催のご案内
 ・漬け物講演会開催のご案内

○製品開発にご利用下さい
 ・『特許情報活用研修会』(IPDLの利用研修会)の御案内

○科学技術週間関連行事レポート
 ・ポスター発表要旨 <3>

○技術情報

○編集後記

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○産技セ主催セミナー等の情報

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☆ 平成16年度 専門技術研修 商品企画開発課程
         商品コンセプト立案能力向上研修の御案内
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【目  的】 産業技術センターでは、企業が持っている技術シーズや商品化
        のアイデアを重視しつつ、商品企画ができるよう、企画の根幹
        に関わる「売れる商品コンセプトづくり」の立案能力向上に注
        力した能力開発トレーニングを行います。
        「顧客目線の商品企画」を実習で養いながら、収益性の高い新
        商品・新サービスの企画方法について学んで頂きます。

【内  容】    
  第1回  16/9/15  商品開発の進め方と仮説検証       
  第2回  16/10/26  仮説検証とターゲットニーズの探索    
  第3回  16/11/17  開発テーマの設定            
  第4回  16/11/25  インターバルトレーニング1       
  第5回  16/12/16  アイデア発想              
  第6回  16/12/21  インターバルトレーニング2       
  第7回  17/1/24  商品コンセプトとデザインコンセプトづくり
  第8回  17/2/17又は17/2/18  インターバルトレーニング3  
  第9回  17/2/21  商品企画と発表

    ○講師:(株)クルー 馬場氏、
        (有)トライアルプロモーション 河合氏、
         UOVOデザイン 清水氏、
        (株)ショーダクリエイティブ 手島氏
            
    <注意> この研修は商品コンセプトを作る企画のトレーニングであり
         個別の商品企画、製品企画ではありません。トレーニングは
         グループワーク形式で進み、研修の毎に講師から課題が与え
         られます。

【日  時】  平成16年9月15日(水)~ 平成17年2月21日(月)
                       延べ9日間(合計56時間)

【会  場】  群馬産業技術センター 第1研修室・第2研修室・会議室
        (〒379-2147 前橋市亀里町884-1、電話(027)290-3030)

【受講対象】  原則として、県内の中小企業(資本金3億円以下、または常時
        使用する従業員300人以下)に勤務されている方で、企業の
        製品企画、商品開発に携わる開発担当者や経営者・管理者など。

【定  員】  10名(定員になり次第、募集を締切ります)

【受 講 料】   27,900円
 
【申込方法】  受講を希望される方は締切日の平成16年9月8日(水)まで
        に所定の様式の受講申込書を提出してください。
        (申込書は希望者にFAXで送信します。)

【 受講者の決定】 書類選考により受講者を決定し、平成16年9月8日(水)
         までに通知します。
          なお、受講申し込み後のキャンセルは平成16年9月8日
         (水)までとさせて頂きます。
        (受講決定後にキャンセルする場合には受講料の一部を納入し
         ていただくことがありますので、ご注意下さい。)

【担  当】  群馬産業技術センター 生産システムグループ 丸


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☆ 熱処理技術講習会開催のご案内
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【目的】 東部金属熱処理工業組合、群馬県熱処理技術研究会、群馬産業技術セ
     ンターの主催で熱処理関係の技術講演会を行う。

【内  容】
      ・講演(午後1時30分~午後5時)
       1)熱処理部品の破壊・破面の見方と長寿命化対策
             東京都技術アドバイザー 藤木 栄 氏
       2)熱処理とPVD、CVD技術の関わり
             東京都多摩中小企業振興センター 仁平宣弘 氏
      ・交流会(午後5時15分~6時30分)

【日  時】  8月25日(水)午後1時30分~午後6時30分

【会  場】  群馬産業技術センター第一研修室

【参 加 費】  無料

【お問い合わせ・応募先】  群馬産業技術センター機械グループ 後藤


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☆ 漬け物講演会開催のご案内
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【目  的】  漬け物にご関心をお持ちの方に是非ご参加頂き、おいしい漬け
        物を作られるようご利用ください。
        なお、本講演会は群馬県異業種交流研会の主催によるものです。

【内  容】 「漬け物と微生物について(仮題)」
        講師: 針塚農産 代表  針塚 藤重 氏

      ※ご出席の方には針塚農産様よりテキスト及び土産が用意されます。

【日  時】  平成16年8月3日(火) 13:30~14:30

【会  場】  群馬産業技術センター 第1研修室

【定  員】  50名 (定員に成り次第締め切らせていただきます。)

【申込方法】  7月29日(木)までに
       産業技術センター内 群馬県異業種交流研会事務局 大山まで、
       氏名、企業名、住所、電話/FAX番号を明記の上、FAX又は電子
       メールにて送付をお願いいたします。
       FAX: 027-287-4501
       TEL: 027-290-3070
       e-mail:git@tec-lab.pref.gunma.jp


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○製品開発にご利用下さい

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☆ 『特許情報活用研修会』(IPDLの利用研修会)の御案内
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【目  的】  特許庁で保有する約5,000万件の特許情報が特許電子図書館
        (IPDL)に保存されております。これから、意匠や商標を
        考える方、新製品開発や商品企画をする方、これは特許になる
        のだろうかとお迷いの方、一度『特許情報活用研修会』や『特
        許相談会』をご利用下さい。

【研 修 1】  テーマ:「特許検索方法 (入門編)」
        日 時: 平成16年 8月12日 13:30~16:00
        内 容: 1.特実制度の概要(対象・登録用件・手続き)
             2.キーワード・番号による特実検索
        会 場: 群馬県立東毛産業技術センター 研修室
               太田市吉沢町1058-5 
               TEL0276-40-5090
        定 員: 6名
        講 師:特許情報活用AD 神林賢蔵、電子情報GL北林秀也

【研 修 2】  テーマ:「外国特許検索方法」
        日 時: 平成16年 9月10日 9:30~12:00
        内 容: 1.IPDL(外国公報DB)の検索
             2.米国・欧州特許庁DBの特実検索
        会 場: 群馬県立群馬産業技術センターコンピュータ実験室
               前橋市亀里町884-1 
               TEL027-290-3070
        定 員: 10名
        講 師:  特許情報活用AD 神林賢蔵

【受 講 料】   無料

【申し込み】  希望される研修テーマ名ごとに、企業名、氏名、住所、TEL,
        FAX、e-mail、パソコン経験の有無を記入の上、神林アドバ
        イザーあてお申し込み下さい。
       前橋市亀里町884-1/群馬県立群馬産業技術センター
         /知的所有権センター
         神林賢蔵(e-mail:kanbayashi.kenzoh@ad.japio.or.jp)
          FAX:027-287-4501
            TEL:027-290-3070



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○科学技術週間関連行事レポート

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☆ポスター発表要旨 <3>
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 本年度の科学技術週間では、平成15年度に産業技術センターで取り組んだ研究
成果をポスターセッション形式で発表しました。今回は、化学技術関係と食品関
係の発表要旨をご紹介します。


「ナノ集積多層薄膜形成技術による工業材料の高機能化技術研究」
環境材料G 徳田、宮下、機械G 田島、電子情報G 増田

 ナノメータースケールの薄膜異種材料を集積させることにより、ナノサイズ特
有の機能発現を狙い高機能工業材料の創出を狙った。具体的には、光触媒薄膜表
面にナノスケール異種材料を積層させ、セルフクリーニングの高活性化、表面硬
度の向上、光センサーへの可能性を調査し、ナノテク可能性調査研究とした。


「高分子ナノ系コンポジットのトライポロジーに関する研究」
  技術支援G 五十嵐

 高分子材料の機械特性・摩擦特性等を改良するために、無機材料をフィラー
(充填材)として添加する複合材料化が検討されている。本研究では、無機フィ
ラーとしてナノメートルサイズの材料を用いたナノコンポジットについて検討し
た。ナノサイズフィラーを用いる利点として、少量添加での効果の発現、外観の
変化、機械特性の向上などがある。今回、摩擦材料として広く用いられているフ
ェノール/カーボンファイバー複合材料において、フィラーとしてカーボンナノ
チューブ(CNT)を用いて複合材料を調製した際の摩擦特性を明らかにすること
を目的に研究を行った。
 摩擦係数は、CNT添加量の増加に従って低下した。SEMによる摩耗痕観察の結
果、コンポジット表面では、相手材による掘り起こし摩耗が起きていた。しかし
フェノール樹脂とCNTを添加したナノコンポジットでは摩耗痕の形状が異なり、
CNTの添加によって摩耗進行の機構が変化していることが推察された。


「高分子材料のサブナノ表面改質法の開発」 技術開発相談G 近藤

 疎水性の高分子化合物の表面改質を行う簡便な方法を、光グラフト重合の手法
を応用して検討した。その結果、ポリ酢酸ビニル溶液を用いて低密度ポリエチレ
ンフィルム表面に大気下親水性能を付与する方法を見出した。フィルム表面に形
成された親水層は、アセトン溶液による溶媒抽出でも剥離せず、高い耐溶剤性を
示した。さらに、水酸化ナトリウムによる加水分解を行うことにより、水との接
触角は60゜まで向上した。


「生分解性プラスチックの分解菌データベース作成に関する研究」
  環境材料G 清水、技術支援G 五十嵐、技術開発相談G 近藤

 平成11~13年にかけて、全国規模で実施された各種生分解性プラスチックの土
壌埋設試験結果を踏まえて、産業技術総合研究所および各公設試験研究機関から
なる組織で、プラスチック分解性を土壌中の分解微生物の立場から研究するプロ
ジェクトが発足した。プラスチックを埋設した土壌について、その一般土壌微生
物数の定量、各種生分解性プラスチック分解菌の定量を行い、過去のダンベル重
量減少率との相関を比較検討した。


「抗酸化作用を強化した 梅果汁抽出液の製造方法の確立」
  食品バイオG 高橋(仁)

 ス-パ-オキシド消去能(SOSA)は、老化や生活習慣病予防が期待される活性酸
素消去能のひとつとして注目されている。当県で広く販売されている梅果汁抽出
液のもつSOSAの測定法について化学発光法を用いて検討したところ、糖類や有機
酸類に阻害されることなく測定可能であった。また梅果汁抽出液のn-ブタノ-ル
抽出物中に確認されたス-パ-オキシド消去物質は複合脂質の可能性が示唆され
た。


「二次加工野菜の元素分析による原産地判別」食品バイオG 吉野

 食品の安全・安心のため、原料原産地の情報を消費者は要求しており、漬物な
どいくつかの加工製品には原料原産地の表示が義務づけられているが科学的に判
別する方法はまだ確立されていない。食品の成分のうち、無機質成分は原産地の
土壌に影響されるため、このパターン分析でキュウリ漬物の原産地が判定できる
か試験を行った。下漬けキュウリでは国内産と外国産とのあいだに差が見られた
が、下漬け塩の影響は大きく、製品の判別にはまだ今後の研究が必要である。


「米麹中の清酒酵母香気生成増強因子の特定とその利用法の開発」
  食品バイオG 関口、環境材料G 仁科

 麹は昔から一麹、二モト、三造りと言われているように、清酒にとってはなく
てはならないものです。清酒は、米、米麹、水を原料として造られます。この原料
に酵母を加え、酵母はアルコールや清酒の香気を作り出します。酵母が作り出す
香気に重要な役割を果たすのが麹です。本研究は、酵母が作る香気成分と麹成分
の関係の解明を目的に行いました。麹を極性により5つに分画したところ、メタ
ノール抽出画分に清酒の香気に重要なカプロン酸エチルの生成量を亢進する成分
があることが分かりました。


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○技術情報

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「野菜、山菜の”アク”について」

 
 タケノコや山菜のシーズンになり、家庭でもあくぬきをする機会が増えたと思
います。ただ、「アク」の正体はやや不明瞭で調理学上の定義では「食味が不味
で、調理操作によって除去できる成分すべて」ということになっています。つま
り「アク」とはとらえようもなく広い範囲の成分を含み、例えばマグネシウムな
どのミネラル類からシュウ酸、アルカロイド、タンニン、ホモゲンチジン酸など
の有機物などがあります。
 ワラビ、ゼンマイなどの山菜にアクが多いのには理由があり、苦味などのため
に動物や虫に食べられないように、つまり植物自体の自衛手段であるということ
です。牧場の中でワラビなどが牛に食べられずに残っている光景はよく目にする
ところです。タケノコも先端部分ほどアクが多いのですが、それも同じ理由です。
 一方、木灰を水に浸けた上澄みを灰汁と書きアクと読みますが、これは山菜な
どのアクを抜くのによく使われます。灰汁はアルカリ性で、アルカリに溶けやす
い成分はこれで抜くことが出来ます。
 もっともアクの中身は千差万別なので、薄い酢や水さらしだけで抜くこともで
きます。ただ、アクも食品の美味しさへの貢献も無視できず、100%アクを抜
いてしまった食品は多分美味しくないと思われます。
 アクの微妙な味が季節の味であるとも言えましょう。

(食品バイオグループ 滝口強)



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○編集後記

 メールマガジンに3回にわたって科学技術週間で発表したポスターセッション
の発表要旨をご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。これらの研
究テーマが昨年度のセンターにおける主だった研究テーマとなるわけですが、発
表要旨だけではなかなかわかりにくいところもあるかと思います。これを機会に、
少しでも関係のある研究テーマの担当者に連絡をしてみてはどうでしょうか。新
たな研究のスタートラインになるかもしれません。また、メルマガで取り上げて
はどうかといったテーマ等がありましたら、下記メールアドレスまでご連絡下さ
い。宜しくお願いいたします。
  

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    技術開発相談グループ(担当:近藤尚志)
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 お問い合わせ E-mail:git@tec-lab.pref.gunma.jp

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