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測定機器の精度保証と持ち回り測定

東毛産業技術センター 技術支援グループ 鏑木  

テーマ 測定機器の精度保証と持ち回り測定
技術分野 計測、システム技術
掲載内容  「測定」とは、ある量の大きさを、計器や装置等の測定機器を用いて測ることをいいます。例えば、長さや重さ、温度や湿度などの数値は、それぞれの値を測定機器により定量的に評価した結果です。また、評価にはさまざまな方法があり、例えば長さの評価では、目盛り、ネジ、歯車等を利用した機械的な方法、電気誘導、静電容量等を利用した電気的な方法、さらにはレーザ等を利用した光波干渉による方法などがあります。そのため、要求される精度や目的に応じた測定機器を選択することが重要になります。
 工業の分野において良い製品を安定して生産するためには、適切な測定機器を利用した測定による品質管理が必要になります。例えば製品の良不良の検査を行う場合、その製品を代表する特性値の測定結果から判定を行います。ここで重要になるのがその測定結果の信頼性です。この部分を疎かにし、多くの不良が生じた場合、大変大きな経済的損失が生じてしまうこともあります。どんなに精度の良い測定機であっても、測定機器自身が正しい測定結果を示しているということが保証されなければ、先ほどの良不良の判定が何の意味も持ちません。また、測定機器は正しい測定結果を示す能力があったとしても、測定手法が間違っていてはこれも意味がありません。つまり「測定」とは、測定機器自身の精度が保証され、かつ適切な測定手法が採用されて初めて確立されるということになります。
 産業技術センターにおいても、各種測定機を使用した測定結果を企業の方々に提供していることから、測定結果の信頼性確保は欠かせません。
 そのための取り組みとして、昨年、(独)産業技術総合研究所(以下、産総研という)が主催する産業技術連携推進会議−知的基盤部会−計測分科会の傘下の研究会である形状計測研究会にて実施された、「画像測定機による持ち回り測定」へ参加し、当センターの測定精度を客観的に評価致しました。
 画像測定機とは、測定対象をCCDカメラで撮影し、得られた画像から、製品の座標や寸法等を測定する装置です。非接触でかつ画像を拡大して測定できることから、変形しやすいものや細かい形状を高精度に測定することが可能です。また、持ち回り測定とは、同一の測定対象を複数の測定機関で順次測定する行為をいいます。測定結果を産総研での測定値(参照値)あるいは他機関の値と比較することで測定の妥当性を判断することが出来ます。
 今回の持ち回り測定には、産総研、公設試験場及び測定機メーカの13機関が参加しました。測定対象は、合成石英ガラスに線、円、矩形等のパターンが形成された画像測定機用の基準器です。このパターンの線幅、直径、対角距離やピッチなどの測定項目について、定められた手順に従い、複数の測定条件にて測定を行いました。
 当センターの測定結果ですが、産総研のものと比較して1μm以内の差に収まっており、十分信頼できる測定結果であることが分かりました。この結果より、当センターの測定機の精度及び測定手法が客観的に保証されたことになります。また、この測定を通して、測定条件と測定結果との関係や画像測定機の特性などを把握することができ、より高精度な測定を行うための情報を得ることができました。
 今年度も、同様な持ち回り測定が三次元測定機にて行われ、当センターも参加しております。
 今後もこのような取り組みを通して信頼性を確保し、信頼される測定結果を提供できるよう努めて行きたいと思います。機械計測関係のことでお困りのことがございましたらお気軽にご相談下さい。
画像測定機
画像測定機
掲載日 平成20年1月17日付「ぐんま経済新聞」掲載